雨の音で目が覚める

当事者研究、たまに呪詛

個人的な発達特性の記録【感覚過敏編】

就職に向けて自己理解を深めようと奮闘している毎日です。とりあえず発達特性をガンガン言語化して他者に説明できるようにしよう!の試みで困っていること、どうすれば困り具合が減るのか、または減らないのかなどガシガシ書いていこうと思います。

 

 

 

1. 感覚過敏


 

 

・音

耳に入ってくる音全てが同じ音量で聞こえる。耳に雑音全てを拾ったスピーカーが引っ付いている感じ(伝われ)

 

 

こんな場所が苦手!

人ごみや、人口密度の高い空間。または不特定多数の人間が同時に話をしている空間。日曜日のファミリーレストランや週末の居酒屋、愉快な音楽の流れるスーパーマーケット、フードコート、花火大会などのお祭り、全員が同時に喋る場所(コールセンター勤務とか?)、電気屋のテレビコーナーとかとか。

信号の音や車の音、街中のスクリーンから流れる音、それら全てが耳に同じ音量で入ってくるので当然街中も得意ではない。

 

対応策

外ではイヤホンをつけ好きな音楽を流すことで対応。でもそれだってなかなか万能ではなく(駅の階段でめちゃめちゃでかい音で映像を流してるスクリーンがあって通るたびに辛い)体調によっては更に苛つきやパニックを引き起こす可能性もあるので苦手な場所がわかる場合には予めその場所を避けるなどの一工夫が必要かも。室内では耳栓も有効かなあ??どんなものを選んで買ったらいいのか未だ検討中なので試してみたら追加記載したい。

 

映画館は好き!

大きな音が流れるのであんまり行きたくはないんだけど、映画館はスクリーンからしか音が聞こえてこないので辛さは減る。なんとなく足が遠のく(人が多いので)けど行ってしまえばとても楽しい!混んでない日に行くと楽しいよねえ!

 

めちゃめちゃポジティブに考えてみる

これなんかの役に立たんのかいな~と思って考えてみたけど、めちゃくちゃ、本当にめちゃくちゃポジティブに考える&体調が万全であることを前提にした結果、音を聞き取る能力として使えたらいいよなあ!という結果に行き着いた。そういえば以前喫茶店で働いていたときにお客さんの呼ぶ「すいませーん」を聞き逃したことはなく、誰がどの辺で呼んだかも大体わかっていたのでわたしホールスタッフ天職なのかな…と思ったこともある。(大体の人はそれ出来るよっていうのはナシで)体調が悪くなると飲食店のガヤガヤが耐えられなくこともあるのでまあ夢物語なんですけど。

 

 

 

 

 

 

・光

一般的に見えているものより眩しく見える(一般的にどう見えているのかわからないのでこういう言い方はあまりしたくないけどわかりやすく言えばこう)

 

こんな場所が苦手!

白い蛍光灯、白い机(電気が反射して眩しい)、パソコン・スマホの画面など。

 

眩しいってだけで何が起こるの?

眩しいって別に目が開けられなくなるわけじゃないだろうに…と自分でも思っているんですが、最近気づいたことを幾つか。まず疲労。とても疲れる。パソコンやスマホを使っていて頭痛を感じる方も多いと思うんだけど、まあそれと一緒で結構頻繁に頭痛が起きてるっぽい。ブルーライトカット眼鏡を使うようになってかなり軽減したので人類の英知すごい有難うございます。それから文字が追えなくなることがある。これは蛍光灯の下で白い机を使って文章を読んでいた時に感じました。文字がばらけるように見えたり追っていたはずの段落を見失ったりする。紙って大体白いので(そうじゃないものもあるけど)、白い蛍光灯に白い机に白い紙だともう目が限界。チカチカする感じ、読めないことはないけどものっそい目が疲れる。わたしの感覚過敏はまだ軽い方だと思うのでこれ酷い人は大変だぞ…と心から思いました。

 

対応策

有り難いことに今のところ太陽光に関しては許容範囲内なのでサングラス等の使用はなし(まあ眩しいんだけどでも使ってしまうと手放せなくなるのが怖いっていうのもある)。パソコン・スマホに関してはブルーライトカットの眼鏡を使うことで疲労が軽減されている。

 

めちゃめちゃポジティブに考えてみる

なんかひとつは良かった探ししよう!って思っているけど光の過敏に関しては今のところいいところなし!暗いところにいたって光源は結局眩しく感じるわけだしねぇ。乗り越えなくても良いハードルとして便利グッズ(ブルーライトカット眼鏡・サングラス等)を上手い事使っていきたい。

 

 

 

 

 

 

・匂い

鼻が利く(…この言い方はなんだかなあ)

 

こんな場所が苦手!

人口密度の高い場所、風通しの悪い場所、数種類の匂いが混ざる場所

エレベーター、電車、バス、給食室(小学生の頃マジで駄目だった)、窓のない部屋に多数の人が集まるとき、場合によっては飲食店(中華系が苦手)やボディクリームや香水などの多数の匂いが混ざったお店など。

 

どんなことに困ってるの?

新幹線内で誰かが駅弁を食べ始めると同じ車両の人は大体気が付くと思うんだけど、まあそういうことが日常生活で常に起こっています。それだけならいいんだけど、大体吐き気頭痛胸の悪さなどを伴うのでそれに困ってる感じ。自分の心地よい匂いならまだ平気なんだけど、どの匂いをどういう基準で自分が心地よく感じるかはわからないしそもそもそんな日常の中で心地よい匂いばかりに包まれている訳ではないので大体しんどい。一般的な感覚がどの程度なのかわからないのであまりうまく言語化出来ないんだけど、複数の匂いが混ざり合ってるのが辛いんだと思う。

 

対応策

匂いの過敏さも程度で言えば軽いと思うので対応策としてはマスク+自分で香水をつける(控えめに)。香水についてはつけすぎると自分の匂いで気持ち悪くなるので本当に本当に控えめに。閉鎖空間に入った時に自分の香水の匂いで騙し騙し過ごせる(気がする)。まあ他の方の香水や整髪剤で死亡することが殆どですけどね!!

 

めちゃめちゃポジティブに考えてみる

うーーーーん、うーーーーーーーーーん。

鼻が利きます!!!鼻が!!!利きます!!!!(笑)

匂い当てゲームとか?張り切りすぎて自爆する様が目に見えるようですねぇ…

 

 

 

 

 

 

・触感

肌に触れる感覚、口内に触れる感覚の過敏さ

 

こんな物・場所が苦手!

化学繊維の服、場合によっては動物繊維の服、リネンなども。他者との距離が近くなる環境など。

 

どんなことに困ってるの?

可愛い服って大体化学繊維だったり動物繊維だったりしませんか?!?!肌に触れるもので一番楽だなって感じるのは綿100%の服。化学繊維が入っているものも最近は着るようになったけど(可愛いから余所行きにいいな!って服は大体化学繊維なので仕方ない)家に帰ってきたらなるべく早く脱ぎたい。動物繊維の服はものによってはチクチクするのであまり手に取らないようにしてます。一番苦手なのがウインドブレーカー。動くたびにカサカサ音が鳴るのでかなり苦手です。あとは厚着が苦手なので、冬でも大体薄着です。いつも寒くないのって聞かれますけど寒いです、我慢してます。でも暑さより寒さに強いのでまだ平気。厚着をすると身体が動かしにくくなるというか、ロボットみたいな動きになるのとあと服同士がこすれる感覚に苛々する。夜眠るときも綿100%のパジャマが一番好きです。分厚くなく、首、ウエストが緩やかで肌が出過ぎないものが好き。スウェットで寝ていた時期もあったけど布団とこすれたりスウェットのでこぼこに苛々したりで割としんどかった。

満員電車やぎちぎちのエレベーターなんかは強制的に他人に触れる・触れられることになるのでかなり辛い。自分の思ってもいないところから触感があるとそれだけで緊張します。基本的には精神の乱れ(苛つき)に影響が出るのかなあ。

 

対応策

服のタグが気になることもあるのでその場合には丁寧に取り除きます。はさみで切るだけでは尚更チクチクするので糸から外すんだけど、まあ面倒くさいので試着できる時にはその段階でこの服のタグは平気かチェックするようにしています。試着室で試着することも得意ではないので(外で服を脱ぐって結構な危険度じゃないです?!)袖口から腕を通してみてチェックすることも多々あり。あとは気に入った服は同じものや色違いを何枚か買うようにしてます!反復行動も好きなのでこれについてはなかなか良いライフハックじゃない…?と自己満足してるところ。

 

めちゃめちゃポジティブに考えてみる

いやぁ…まあないよね!!これも光の過敏さと同様に乗り越えなくても良いハードルとして自分に合ったもの、環境を選んで暮らしていく選択肢を取れたらいいなと思ってる。

 

 

 

 

 

 

 

感覚過敏についてのまとめ


 

 個人的に感じている過敏さは同じ様な特性を持ってる方に比べれば軽い方だと思ってる。それでも困り感がゼロなわけではないのでひとつひとつ対策を立てて使えるものはガシガシ使って日常生活の困り感がなんとかゼロに近づくように調整していけたらいいなあ。避けた方がいい場所、避けた方がいいものがわかっているだけでもかなり役立ちそう。たとえば働く上でもどんな環境なら自分の力が出やすいのか、どんな通勤スタイルを選べばやりにくさが減るのか、それにはどんな補助アイテムが必要なのか。日常生活においても役立つと思う。実際に自分の感覚の過敏さに気付いてからブルーライトカット濃度の高い眼鏡を買ってめちゃくちゃ楽になったので。乗り越えなくても良いハードルと工夫すれば乗り越えられそうなハードルを見極めるっていうのも大事な技だよね。頑張るところと頑張らなくてもいいようにするところ、気合を入れるところと気合をいれなくても良いようにするところ、緩急が大事!!

(2019.03.01 加筆修正)