雨の音で目が覚める

当事者研究、たまに呪詛

近況報告

インターネットの繋がりは弱い。以前たまに話をしていた方のアカウントが気付けば消えてしまっていた。ブログを拝読しているが、元気だろうか。ここのところよく冷えるし低気圧も定期的にやってくる、わたしはすっかり参ってしまって頭痛や気怠さに辟易しています。

 

来月にはわたしと夫の発達障害について、きちんと医療機関で見てもらおうと思っている。もしこれで発達障害ではないですよ、良かったですねなんて言われたらその場で暴れ回ってしまうのではないかと今からやきもきしているところだ(まぁそんな風に言う医者など居ないことはわかっている)。まずはその医療機関を予約しなければならないのだがわたしは電話が苦手である。かといって夫に任せる訳にといかないのでいつものようにどもり、軽くパニックを起こしながら電話予約をするのだと思う。やってやらねば。

 

最近は夫婦間の問題を客観的な捉えようと自分たちに関連すると思われる本を読むことにしている。

 

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特にこの本は自分の心のキャパシティを広げるにあたりとても良かった。夫に対して理解出来ない部分が少し可視化出来たり、この本の中で夫の問題とされる部分が自分にも当てはまったり、夫の良いところも見え、自分が何を望んでいるかも見えてきた。夫婦ふたり、ひとつのまとまりとなって前に進んで行きたい。夫とそんなイメージで話を出来るようになった、この本のおかげである。

 

猫は8ヶ月になった。去勢手術も無事に終え、太り過ぎることもなく、よく鳴きよく食べ、よく眠る。いつもわたしたちに寄り添ってくれる本当に良い子だ。以前夫と喧嘩になった時、夫がそんなに早く気持ちを切り替えられないと漏らしたことがある。気持ちはよくわかる、よくわかるが、君は自分で自分の気持ちを切り替えようとしているか?ただ忘れるのを待っているだけではないか?自分の機嫌は自分でとらなければ、気持ちが切り替わるように行動しなければそりゃなかなか切り替わらんさと話したことがある。有難いことにわたしたちの傍にはいつでも猫がいるよ、抱っこさせてもらって、撫でさせてもらって、心のトゲトゲしている部分を取らせてもらいなよ。その後ちゃんとありがとうとごめんねを言えばいいよと話した。

猫に限らず動物には不思議な力があると実感している。針山のような心も、ナイフを握り締める心も、涙で濡れてどうしようもないほどの悲しみに暮れる心も全て、人間が寄り添えば、産まれた時のような純朴な心とまではいかないものの、それに似た暖かい心に戻してくれる。

猫は夫にそこまで懐いているわけではないが、撫でさせてやるし抱っこもさせてやる。爪も立てなければ噛みもしない。気がすむまで喧嘩をし、相手をズタズタに傷付けるわたしたちより、猫の方が断然、心が広いのである。

 

夫と同棲を始めたのは去年の11月、どうやら夫と一緒に過ごして一年が経ったらしい。一緒に暮らし始めた頃はお互い自分のことでいっぱいいっぱいの上、スタートラインも揃っていなかった。もしかしたら今でも夫とは同じ場所に立ててはいないかもしれない。それでも少なからず、同じ方向は向いている筈だ。ここまで漕ぎ着けられた自分たちにわたしは「はなまる」をあげたいと思う。

専業主婦として一年過ごしてきたが、今までより少しスキルアップ出来た気がする。家計簿は毎月きちんとつけ続けられているし、日用品を切らしたこともない。毎週水曜日には水回りの掃除をするし、ご飯作りもアイロン掛けも、一人で買い出しも出来る。朝は決まった時間に起きるし、毎日雨戸を開け閉めする。ご飯作りが終わった後にガス台を拭くのも習慣化したし、一日一回水回りのタオルを変えるのも忘れなかった。当たり前のことかもしれないけど今までは出来なかった。全ては専業主婦になったから出来るようになったことだ。専業主婦を許してくれる夫には心から感謝している。

 

友人が次々と出産を経験していく。夫もわたしも焦っているが、こればかりはどうしようもない。喧嘩は起こるし夫は怒りをコントロール出来ない。根は深いところにある、今はその根に手が届くまで、ただふたりで手を繋ぎ合っていくしかない。子供を持っても持たなくても、それぞれがそれぞれの形で幸せになれればそれで良い、そういう世の中になれば良いのになぁと、心から思う。